日本タンカー株式会社は、昭和42年3月、日正汽船株式会社と丸楽商運株式会社(現日本マリン株式会社)両社の内航タンカー部門を統合し、効率配船体制の確立と海上輸送の合理化を計るため、資本金1億円をもって設立いたしました。その後、昭和58年9月、共同石油株式会社(現JX日鉱日石エネルギー株式会社)の傘下にあった、英幸海運株式会社と合併し、資本金も3億円に増加し、株式会社ジャパンエナジー(現JX日鉱日石エネルギー株式会社)の中核海運会社として発展してまいりました。
しかしながら、現在、私たちが身を置く内航タンカー業界は、荷主である石油業界の物流合理化の波を受けて、取扱量の減少や過剰船腹を背景とした運賃ダウンに直面し、業界始まって以来の大変革期に入っております。
このような状況の中で、当社は、平成12年9月に株式会社ジャパンエナジー(現JX日鉱日石エネルギー株式会社)から配油・配船業務の移管を受け、平成13年12月には、同社の石油製品の国内海上輸送を一手に引き受けることとなりました。また、船隊を充実するため、平成13年9月には第七日丹丸の代替船として第二十一日丹丸、平成20年6月には第八日丹丸の代替船として第十日丹丸を建造・竣工するなど、元請けオペレーターとして顧客の期待に応えるべく鋭意努力いたしております。
一方、新規事業として、海上輸送の周辺事業にも乗り出し、平成13年7月、日本マリン株式会社から石油関連の荷役業務、通関業務、船舶代理店業務等の事業を譲受け、8月から水島港、鹿島港等4港において営業を開始いたしました。さらに、同時期に子会社の東部タンカー株式会社を吸収分割し、平水事業を取り込むなど、積極的に業容の拡大を図り、一層の経営基盤の強化に取り組んでおります。
また、海運を担う会社として、船舶の安全・安定運航は経営の礎であり、顧客への基本的な責務であり、安全で、安定した、効率的な輸送を提供していくことが私たちの使命であります。事故の根絶を目指して、全社一丸となった安全活動を展開しており、その一環として、平成12年度には任意ISM(国際安全管理)の認証を取得しております。
当社では、現在のような変化が激しく、先行き不透明な大変革時代には、全員が価値観を共有し、全社一丸となって社業に邁進することが必要であると考え、平成14年4月に、全員参加で策定した基本理念・行動指針を制定いたしました。基本理念は企業が経営活動を展開する際に指針となる基本的価値観・哲学・信念あるいは目標とする理想であり、行動指針は理念実践に向け我々が行動するうえでの拠りどころとなるものです。また、法令・規則遵守および適切な情報開示と高いモラルに基づく経営を目指した「倫理観・価値観」を明文化するため、平成18年7月に、新たに当社の事業内容に即した「コンプライアンス基本規則」を制定いたしました。この「基本理念・行動指針」に基づき行動し、「コンプライアンス基本規則」に則った公明正大な企業活動を通じて、社会との共存共栄を図ることを絶えず追求していきたいと考えております。
今後も、JX日鉱日石エネルギーグループの海運関連部門の中核会社として、また同グループ発展の一翼を担うものとして、関係会社を含めた、日本タンカーグループ全員が一致団結し、社業発展に向けその責務を果たしていく所存であります。 |